ビデオスフィア ( Video sphere ) は、victor が主に海外輸出用に企画した球体型の9インチテレビです。
アポロ月面着陸に以降の1970年以降に発売され、宇宙服のヘルメットをモチーフにデザインされ、Weltron同様に日本のスペースエイジの代表的な存在でもあります。(こちらは3240というモデルですが3250という後期型も存在しています)
アポロ月面着陸の宇宙服をデザインしたのは、ラッキーストライクや不二家のロゴをデザインした事でも知られる、フランス出身の巨匠レイモンド・ローウィー
(レイモンド・ローウィーといえばDoubinsky Frères社から発表したDF2000シリーズのシェルフはコレクターズアイテムとしても有名です)
そのヘルメットを影響を強く受け、デザインを模して出来たとも考えられます。
ビデオスフィア の日本販売実績
海外輸出用に企画はされましたが、当時ではコンパクトで場所を選ばず見れる事から
お母さんのキッチン用テレビとしての需要を見込み『フリフリQ』というネーミングで日本での販売もありました。
本体は球体の方にあたり、台座は取り外し可能
上部についているチェーンで天井から球体部分のみ吊り下げる事も出来ますが、ブラウン管なだけあり重量がそこそこあります
その為、吊る際にはインパクトが必要になるでしょう。
ビデオスフィア のバリエーション
カラーは知っている限りになりますが、白、赤、オレンジ、ミントグリーンの4色展開、ebayで黒を見た事もありますが、日本ではあまり見かけないので海外版のカラーかもしれません。
台座は四角の他、円柱型、ラジオやタイマーが別に独立して付いているタイプがあり、ラジオのタイプが最も珍しく、オプションで選べたとも聞いていますが詳細は不明です。
映画や海外ドラマのワンシーンにも度々登場し、デザイン性とその評価の高さが伺えます。
ビデオスフィア を現在使用するには
ちなみにこちらは発売されたのが70年代なだけあり、白黒ブラウン管で形状からアンテナ受信型だと思います。
以前地デジ化を心みた事があり、その際自分なりにですが方法を探してみました。
1.80年頃のビデオチューナーを探し、それに連結し地デジチューナーを取り付ける
2.中身を現在の物に入れ替える
3.専門の業者にお願いする
どうやら修理や改造行ってくれる修理屋さんもあるようですので、お持ちの方は調べてみると良いと思います。
(私は現在2のパターンで改造を目論んでいますので、出来たらまた別の形でご紹介したいと思います)