カサリーノ (casalino)はオーストリアのデザイナー、アレキサンダー・ベグ(Alexander Begge)が霧をモチーフにデザインした椅子です。
1970 年代前半のプロダクトで日本ではやや知名度に劣りますが、当時はなんと文房具やオフィス家具でも知られるKOKUYOが代理店となり日本で販売されていたとの情報もあります。
カサリーノ (casalino)の種類
カサリーノにはカサリーノチェア、ラージスモール、ジュニア、アームチェア、スツール(腰掛などがない)タイプがあります。
どれも、ABSより強度に優れるASAプラスチックを器用していて、軽量でスタッキングもできるので移動や収納に便利です。
特にお子様がいらっしゃる家にはプラスチックと言う安全性から高い人気をほこっています。
スペースエイジやミッドセンチュリー好きの間でもファンが多く、流れるような流線形で圧迫感のないフォルムが霧のように空間に溶け込む美しい椅子です。
カサリーノ の耐久性
プラスチックの椅子と言われると、気になるのがその耐久性です。
スペースエイジ界の巨匠パントンの代表作でもあるパントンチェアはプラスチックを器用したのですが、その耐久性に悩まされ何度もモデルチェンジをしたほどでした。
パントンチェアやイームズのシェルチェアと同じ座面一体型のシェルですが、
カサリーノシリーズはその見た目とは裏腹に、独特なしなりと座った際の力分散の仕方からパントンチェアに比べて耐久性に優れていると定評があります。
希少性は高くなっている?
今ではネットで世界中のショップから購入することができますが、日本でオリジナルを扱ってるショップが少なくなっているのは事実です。
CasalinoJr1に関しては廃盤になったようで、今後生産がされなくなるのでその希少性は高くなっていくと考えられます
。アンダーグラウンドさんで2017年6月28日現在まだ在庫はあるようですが、なくなり次第販売終了となる見込みだそうです。
もう一店舗、mellow.storeさんが販売をしていますが、すでにホワイトは完売しているみたいです。
また、アームチェア、スツール、ジュニアのスモー ルもラージもオリジナルショップ以外の日本での注文は中古店を除くと難しくなってきております。
もし、散歩中にリサイクルショップなどで見かける事があれば今後、価値も上がって行くと思われるので出会った際は逃さないようにするといいかもしれません。