ブーメランデスク は1969年にフランスの彫刻家モーリス・カルカ(Maurice Calka)により生みだされたデスクです。
美しい凹凸と流線形で、ブーメランのように『くの字型』をしていることから名付けられました。
残念ながら現在は生産してませんが、オリジナルのFRP(ファイバーグラス)製の生産数は僅か35台と非常に希少価値が高く、その内の一台はフランスのジョルジュ・ポンピドゥー大統領が愛用し、バロック式のエリゼ宮に置いた事でも有名です。
ブーメランデスク の希少性
スペースエイジ がお好きな方にはまず知らない人はいないともいわれる傑作品であり、
2008年ニューヨークのクリスティーズオークションでは $480,000 で落札され、その流通量の少なさ希少性共にインテリアというよりはアート作品に近い印象です。
本体とカラーを合わせたスウィベルチェアがついているプロトタイプも存在しますがこちらはさらに希少です。
スペースエイジのデスクと言えば今後ご紹介しますが、フィリップスタルクデザインのバオバブというデスクがあります。
それに比べ、感覚的に使える利便性よりは、壺のような丸みを帯びたデザイン性に重きを置いた彫刻家らしい作品だと思います。
こちらも今後ご紹介しますが、ウンボシェルフ(Umbo Shelf)同様に再発を望む声が多いプロダクトの一つで、偽物が出回り、それが逆に人気の高さを物語っているように感じます。
現在のデザイナーズ家具にも影響があり、個人の主観ですが作品を見る限りMARC NEWSONもこの頃のプロダクトが好きだったのではないかと思います。