ブリオンベガ ( BRION VEGA)は、1945年にイタリアで創立された 放送器具メーカーです。
当時、急速に高まった テレビの需要 にいち早く動き出し、WELTRON 2001でもご紹介させていただいた 竜人 のWELTRONシリーズのように、モダンな デザイン性 を取り入れ、優れた独創的な家電製品を数々発表。
マルコ・ザヌーゾ(Marco Zanuso)
リチャード・サパー(Richard Sapper)
マリオ・ベリーニ(Mario Bellini)
といったイタリアを代表する デザイナー を起用した事でも知られています。
そのデザイン性の高い家電にはファンが多く、 スペースエイジ 、ミッドセンチュリー好きの間でも非常に有名です。
数々の名作を世に送り出した後、1992 年にその歴史に幕を下ろしますが、
同じイタリアの SIM2 Multimedia S.P.A 社がBV S.R.L. 社を設立、
その後デザイナーに マリオ・ベリーニ(Mario Bellini)を起用し再出発を果たしています。
陽気なイタリア人だからこその思い切りのある デザインセンス がとても魅力的です。
では、廃盤品から2001年に復刻を果たしたモデルも含めいくつかご紹介したいと思います。
ブリオンベガ の 歴代シリーズ
ブリオンベガ ドネイ (DONEY)
1962 年にコンパッソドーロ賞を受賞した 14 インチ型テレビ 、ブリオンベガを代表するプロダクトの1つで、2001 年頃 ヤマギワから日本仕様にパーツを合わせたモデルが再発されました。
元のモデルよりも、パーツが近代的にリニューアルされています。
ブリオンベガ アルゴル (ALGOL)
ドネイ同様に、ブリオンベガを代表するプロダクトの一つで、こちらも同時期にヤマギワより再発されました。
少し上を向いたデザインで、小型な為 Panasonic の ピエドラ や ±0の小型テレビのように、感覚的に置き場所を変えやすい 10インチ型のポータブルテレビ、大きさ的に コンポニビリ の上のハマりがいいです。
ブリオンベガ ラジオキューボ (Cubo)
ブリオンベガの名作のラジオ【 TS 502 】をベースに、現代の技術を加え復刻されたモデル、
ドネイ、アルゴルと同時期に再発され、現在唯一新品を購入することが可能ですが、値段はややお高めです。
※ こちら からご覧いただけます
2つの キューブ を組み合わせたような独特なデザインは健在で、ネット接続、 iPod や iPhone 、USBメモリー等外部接続も可能なのは嬉しいポイントです。
※ここまでは再発もあったので、比較的知られた モデル ですが、私の知っている モデルを更に 3つ程ご紹介したいと思います。
ブリオンベガ キューボグラス (Cuboglass)
ザヌーゾとザッパーによりデザインされた【 ST201 】をベースにベルニーニによりリニューアルされたモデルで、キューブ型のデザインが特徴的です。
【 ST201 】はコレクターズアイテムで日本ではまず見かけたことがありませんが、ebeyで稀に出品されています。
ブリオンベガ フォランス (Volans)
比較的 大型の 17インチ型TV、マイナーチェンジのモデルも存在するようですが、Volans 17は珍しい木製です。
アルゴル、ドネイ、キューボは再発され話題にもなりましたが、こちらはあまり脚光があたらず、日本での発見例はほぼありません。
私も10年近く探していますが、滅多にお目にかかれません。
ブリオンベガ RR126
ブリオンベガの中では大型のラジオで、希少性の高いコレクターズアイテムでもあり、日本ではあまり見かけないモデルです。
私もスパイラルで一度見かけたのですが、実際見ると更に大きく見えます。
顔のようにも見えるので、なかなか愛嬌がありますよね。
いかがでしたか?
どれも魅力的なプロダクトで、インテリアとしても非常に優秀なことから、イタリアンプロダクトにファンが多いのも納得できます。
それでは、
今後もまだまだ紹介していない 素敵なプロダクトが数多く存在しますので、また是非紹介していきたいと思います。